王都ヴァイゼルと聖都ルミエの中間に位置する交易都市、リューネ。
 はざまの街と呼ばれるこの都市に、錬金術師見習いの少女クロウディルテは、師匠キリル・デキウスと共にやってきた。
 街で暮らし始めて一月ほど、ようやく暮らしになじんできた頃、突然師匠キリルが姿を消してしまう。
 クロウディルテの手元に残されたのは、キリルの「自分探しの旅に出ます。探さないで下さい。――師匠」という書き置きと、大量の借金だけ。
 途方に暮れるディルだが、そんな中、街には不穏な噂も聞こえ始め――
 
 主人公クロウディルテを育成し、街の人々と関わり合いながら物語を進めていくアドベンチャーゲームです。






人物


クロウディルテ・アーベン(主人公):

 17歳。見習い錬金術師の少女。通称ディル。

 リューネ近くの漁村アーベンで育ったが、4年前に師匠キリル・デキウスに出会ったことがきっかけで、錬金術の世界に足を踏み入れた。

 基本的には真面目で素直な性格。
 学問に関しては前向きで、吸収も早い。

 キリルに師事して以来大陸西方の王都で暮らしてきたが、突然師匠が工房を移転したことから、リューネに引っ越してきた。

 両親がおらず名字がわからないため、便宜上生まれ育った村の名前を名字として名乗っている。

 甘いものが大好き。

キリル・デキウス:

 32歳の男性。ディルの師匠で、錬金術師。


 長い間王都で錬金術工房を開いてきたが、本人曰く「借金精算のため」リューネに工房を移転した。

 かつて神童とも呼ばれる天才だった(ようだ)が、現在はわりと自堕落でいい加減な生活を送っている。

 ディルに錬金術を教えることについてだけは真面目。

レオ:

 18歳の少年。酒場(商人ギルド)の食堂で働いている、ディルの幼なじみ。

 アーベンの漁師の四男坊で、家は兄が継ぐため、食い扶持を稼ぎにリューネで働いている。
 明るく前向きで、めげない性格。
 ディルがリューネにやってきたことから、4年ぶりに再会を果たした。

 親のいないディルとは兄妹同然に育ち、今でも何かと気にかけている。


アガーテ:

 褐色の肌の美女。年齢は不明だが、キリルよりは年上のようだ。

 商人ギルドの代表で、酒場の女主人でもある。貸金業もしているので、金勘定に関しては抜け目がない。

 男勝りでしたたかな性格だが、情に厚く、面倒見もよいので、人望は非常にある。

 実質的なリューネの代表者。

トリス:

 商人ギルドの酒場にいる怪しい男。年齢不詳だが30代後半以降。

 自称「情報屋」で、お金を払うと街や人物に関する情報を売ってくれる。
 どのように情報を集めているのかは不明。
 ギルドに入り浸っているが、本人曰く立場は「中立」。

フリードリン・ノルバート:

 貴族院の執政の息子で、22歳。

 現在病に伏せっている父親に変わって、実質的に執政の役割を担っている。

 が、若さ故の経験不足もあって、商人ギルドに権力的に押されがちな現在、守旧派貴族の中にはフリードリンを快く思っていない者も多い。

メルキア・ノルバート:

 フリードリンの伯父で、偏屈者の66歳。独身。

 人付き合いが嫌いで貴族院(ノルバート邸)の図書室に引きこもっている本の虫。

 博識だが、頭でっかち。

ヴィタリス・エルデビア:

 《光》の教会の司祭。恰幅のいい58歳の男性。

 若い頃に医術を修めており、医師としては腕も確か。
 リューネにおける人望は、司祭としてよりも医師としての方が厚い。
 貧しい者も富める者も分け隔て無く接する。

フラヴィアン:

 16歳。教会の見習い神官。

 事務仕事から炊事・洗濯・掃除まで何でもこなす。

 ぱっと見性別不肖。
 何故かディルに懐いている。

メイア:

 食糧品店の売り子。17歳。明るくて気が強くて気が短い。

 後先考えずに啖呵を切って、困ったことになることも。表も裏もなく、一本気。
 そばかすをちょっと気にしている。料理は得意だが、その他の家事全般が苦手。

 勉学については、本人曰く「おつりを間違えなければ充分」

 オリヴェロとよく喧嘩をしている。喧嘩するほど仲がいい?

オリヴェロ:

 広場で露天商をしている14歳の少年。

 小賢しくて生意気な性格で、その上計算高い。メイア曰く「あの悪ガキ」または「チビのクソガキ」。

 出店許可を取っていないので、たまに自警団に追いかけられている。

エリニエ:

 甲冑に身を包んだ長身の女性。年齢は20前後と思われる。

 無表情、無口で、まるで人形のよう。

???:

 エリニエを従えている謎の人物。


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